ドイツ、行動制限緩和に一歩 「ウイルスと共に生きる」

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ベルリン=野島淳
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 ドイツメルケル首相は15日、新型コロナウイルスの感染拡大防止のために導入した行動制限を緩める方針を発表した。欧州各国で感染拡大がピークを過ぎ、制限緩和の動きが続いている。感染者に対する死亡率を抑え、対応に成功してきたとみられているドイツも一歩踏み出した。

 国内16州の州首相との話し合いの後に記者会見したメルケル氏は、市民が数週間、行動制限に協力し、医療崩壊を避けられていることに感謝しつつも、「暫定的で、もろい成功だ」と述べた。「ワクチンが手に入るまで、ウイルスと共に生きなければならない」と語り、さらなる緩和は慎重に進める考えを示した。

 今回の方針では、売り場面積800平方メートル以下の商店について、入場人数の制限などの措置をとることを条件に来週以降、再開を認める。店内や公共交通機関ではマスク着用を強く勧める。子どもの学校の再開は5月4日以降とし、卒業や進級試験を控える最終学年の再開を優先する。

 一方で飲食店やデパートなどの集客施設は引き続き閉鎖し、教会などでの集会も禁止。大規模な催しは早くても8月末まではできない。市民が公共の場で1・5メートル以上の距離を保つ規制や私的な旅行の自粛を促すことも続ける。

 ドイツは3月半ば以降、食料…

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