機密報じた記者への家宅捜索、令状「無効」 豪の最高裁

有料記事

シドニー=小暮哲夫
[PR]

 オーストラリア連邦最高裁は15日、政府の機密情報をもとに報道した豪大手新聞社ニューズコープ社の記者に対する捜索令状を無効とする判決を出した。令状の内容が、捜索を認めるには不十分だと判断した。一方で、「報道の自由」に照らして捜索が妥当かどうかの判断はしなかった。

 記者は2018年4月、同社が発行するサンデー・テレグラフ紙に政府が市民の監視を強化することを検討していると、機密文書をもとに報じた。すると、連邦警察は19年6月、機密情報のやりとりを禁止する刑法の規定に違反する疑いで、記者の自宅を捜索。記者の携帯電話に保存されていた文書をコピーして押収した。同社と記者は同月、警察を相手取り、令状の無効の確認を求めて最高裁に訴えていた。

ここから続き

 最高裁の判決は、家宅捜索に…

この記事は有料記事です。残り476文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら