帰れぬ海外選手へ 自治体サポート 日本で練習続ける 

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佐藤祐生 辻隆徳
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 新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、プロスポーツのほかにも、日本にとどまることになった海外選手がいる。自治体の支援を受けながら、苦境を乗り越えようと前を向いて練習に取り組んでいる。

 東京オリンピック(五輪)に向けて、大阪府泉佐野市で合宿をしていたマラソンのモンゴル代表が、新型コロナの影響で帰国できなくなった。

 市自治振興課などによると、コーチ2人と選手6人が2月9日から滞在している。ツェベェーンラブダン・ビアムバジャブ(29)は五輪出場が決まっており、2月の別府大分毎日マラソンでは2時間9分3秒で自己ベストを更新し、5位に入った。他の5選手は五輪内定を目指していた。合宿には、日本のNTNに所属するセルオド・バトオチル(38)も一時合流していた。

 選手たちは3月17日に帰国する予定だったが、感染拡大の影響で国際定期便が運航停止に。その間に五輪は1年延期が決まったが、帰国が困難になった。

 「子どもに会いたい」。そう漏らす選手もいるという。その一方で「練習できないのが一番つらい」と、日本で練習できる現状を前向きにとらえている。モンゴルでは4月でも最低気温が零下を記録する。また、臨時チャーター機で帰国できたとしても、自宅などでの隔離措置のため約1カ月間は練習できなくなるからだ。

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