インド、寝台車両を隔離施設に改造 最大32万人を収容

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奈良部健
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 輸送距離が6万キロ超と世界有数の「鉄道大国」インドで、新型コロナウイルスの感染者が急増して病院のベッド数が足りなくなる事態を防ごうと、鉄道省が寝台車両の隔離施設への改造を始めた。2万車両を造りかえ、32万人を隔離できるようにする計画だ。

 世界銀行によると、人口1千人当たりの病院のベッド数は日本13・4、中国4・2に対し、インドはわずか0・7。すでにスポーツスタジアムや結婚式場、ホテルなどを隔離施設として利用しているが、人口13億人の国にとって十分とはいえない。日本の支援で進める新幹線事業の一環で西部グジャラート州に建設した研修施設も、隔離施設として利用されるという。特に農村部では医療施設が乏しく、対応が急務となっている。

 そこでモディ政権が目をつけたのは、英国の植民地時代に整備が進んだ、国内に約7300カ所あるという鉄道の駅。庶民にとって身近な場所である駅や車両を活用することを決めた。現在、3月末から始まったインド全土での都市封鎖で、鉄道は運休中。感染者数が増えてベッドが足りない場所に、車両を移動させることができる。

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 寝台車両のベッドをそのまま…

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