消毒液に代わる救世酒 77度「スピリット」富山で誕生

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田添聖史
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 新型コロナウイルスが各地で猛威を振るい、消毒液の不足が心配されるなか、「若鶴」「苗加屋(のうかや)」などの日本酒の銘柄で知られる富山県砺波(となみ)市の酒造メーカー「若鶴酒造」が13日、消毒液に代替できるリキュールを売り出した。アルコール度数はなんと77%。その名もずばり「砺波野スピリット77」だ。

消毒液とほぼ同等のアルコール分あり

 同社によれば、リキュールはジンやテキーラなどスピリッツと呼ばれる蒸留酒に風味を加えた酒。度数77%の酒は飲用としては最高濃度に近い数値で、消毒液とほぼ同等のアルコール分を含むという。

 その酒に、新型コロナの感染拡大で供給不足に陥る手指の消毒液の代替品としての期待を込める。

 発案した同社三郎丸蒸留所マネジャーの稲垣貴彦さん(32)は北陸地方で感染が広がる状況をみて、保有する95%の高濃度アルコールを「感染予防に役立てよう」と思い立った。

 同様の効果が期待される高濃度の酒は他県の酒造メーカーなどにもある。

 菊水酒造(高知県)は度数77%の「アルコール77」を、明利酒類(茨城県)は65%の「メイリの65%」を3月下旬から製造する。

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■売り上げは、感染拡大の防止…

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