50施設拒否の感染者も 忽那医師「崩壊始まっている」

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聞き手・野口憲太 編集委員・辻外記子
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 感染の拡大が止まらない新型コロナウイルス。普通のかぜと見分けがなかなかつかないが、どんな時に感染を疑えばよいのか。緊急事態宣言がでて外出自粛が呼びかけられているが、患者の増加は抑えられるのか。発生当初から多くの患者を診てきた、国立国際医療研究センター東京都新宿区)の忽那(くつな)賢志医師に9日、オンライン会議システムを使い、現状を聞いた。

 ――感染者が日ごとに増えています。

 うちの帰国者・接触者外来でPCR検査を受けて陽性だった人の割合は3月末は5%前後でしたが、いまは約20%。陽性率は高まっています。診断はなされていないものの、新型コロナウイルスに感染している人は東京都内には相当いるといえます。

感染者、50カ所たらい回し

 ――患者の受け入れはできていますか。

 つい先日、50施設から受け入れを断られたという患者がうちに来ました。この方は軽症でしたが、その少し前には25施設から断られたという重症患者も受け入れました。どこもベッドがいっぱいと言われたそうです。うちも結核患者むけの病棟をまるごと新型コロナウイルスの患者に充てていますが、お断りせざるをえない時もあります。医療崩壊は始まっています。

 ――どんな時に感染を疑えば…

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