高知)四万十川の空にこいのぼり、500匹泳ぐ

笠原雅俊
【動画】四万十川の上で500匹のこいのぼりが泳ぐ=笠原雅俊撮影
[PR]

 高知県四万十町十川の清流・四万十川の空に11日、約500匹のこいのぼりが勢いよく泳ぎ始めた。全国に広まった「こいのぼりの川渡し」の発祥の地で、主催する十川体育会のメンバーら約40人が取り付けた。5月9日まで。

 子どもたちが成長して残されたこいのぼりの再生と地域活性化を兼ねて1974年に始まった。傷みで数が減り、一時は存続が危ぶまれたが、全国から寄せられたこいのぼりを活用して毎年続けている。

 青空が広がったこの日、四万十川の両岸に長さ約650メートルのワイヤ2本を渡し、地元の十川スポーツ少年団の子どもたちが色別に分けたこいのぼりを、大人がワイヤに取り付けた。5~12メートルのこいのぼりたちは春風を浴びて動き始めた。

 小学4年の武内颯汰君(9)は「こいのぼりの大きさを分けるのが大変だった。空を泳ぐこいのぼりはきれい」と見上げた。十川体育会の松元昭夫会長(68)は「新型コロナを吹き飛ばそうという思いを込めた。勢いよく泳ぐこいのぼりで全国に元気を届けたい」と話した。(笠原雅俊)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら