宮城)台風19号から半年 丸森町の被災者たちは

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大宮慎次朗 川野由起 志村英司
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 宮城県丸森町は昨年10月の台風19号で街中が水没し、集落の孤立も相次いだ。寒さが和らぎ、かつての日常を取り戻そうとする被災者たち。「やれることから」と前を向く人もいれば、先行きの不安を断ち切れない人もいる。被災者たちのこの半年は――。

 「やれることからやっていくしかないよ」。町中心部から約15キロ離れた山あいの筆甫(ひっぽ)地区で農業を営む目黒啓治さん(71)は、吹っ切れたように話す。

 台風19号の豪雨で、地区では24時間の雨量が観測史上最大の588ミリを記録した。自宅そばを流れる川には大量のガレキが押し寄せ、用水路が壊れて、農機具も使えなくなった。毎年耕していた8アールの田んぼには泥があふれ、「もう一生、だめなんじゃないか」と落胆した。

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