閉じこもる暮らしに新たな家族を ペットの縁組が急増

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シドニー=小暮哲夫
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 新型コロナウイルスの感染が広がるなか、オーストラリアで見捨てられた犬や猫などを家族の一員として迎える人が急増している。もともと世界有数のペット好きの人たちだが、政府の外出規制の強化で自宅に閉じこもる生活が始まり、さらなる癒やしを求めているようだ。

 シドニー北部のジャン・バティスト・ノーデさんは3月31日、飼い主がいなかった子猫を引き取った。2月末に勤めていた会社をやめ、就職活動を始めようとしていたが、難しくなった。3月24日からは安全を考えて、10歳と7歳の子どもたちを学校に通わせるのも、中断した。そんななか、「遊び好きな子猫は、私たちにたくさんの幸せをくれる」。

普段の3倍増

 ペットのあっせんをする豪州の団体の一つ、RSPCAによると、3月下旬以降、シドニーのあるニューサウスウェールズ州だけで、通常の3倍となる毎週300前後の「縁組」が結ばれている。

 感染者が6千人を超えた豪州で外出規制が強化された時期と重なる。政府は在宅勤務を強く求め、スーパーや薬局などを除く文化・娯楽施設の休業を命令。31日からは「家族以外の集まりは、本人を含む最大2人」というルールも加わった。

孤立した生活に目的

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 シドニー中西部のシャーロッ…

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