体温計が品薄 登校・出勤前の検温求める動きで需要急増

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西尾邦明
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 新型コロナウイルスの感染拡大で電子体温計が品薄になっている。登校や出社の条件に家庭での検温を義務づける動きが広がっているからだ。メーカー各社は増産態勢を敷くが急増する需要に追いついていない。転売目的の購入も欠品に拍車をかけているようだ。

 「体温計完売 次回入荷日は未定でございます」

 大阪市北区の大手ドラッグストアの店頭には、こんな告知が掲げられていた。ここ数日、商品が全く入ってこないという。ふだんは検温に時間がかかる水銀式からの買い替えや新生児用が売れるくらいだったが、コロナで状況が一変。ホームセンターや家電量販店でも品薄が続いている。

 メーカーも増産を急ぐ。

 オムロンは3月、中国にある工場の生産量を1・5倍に増やした。だが注文は前年の2・7倍となり、さばききれない状態だ。テルモも増産に踏みきり、取引先に「安定供給に向けて取り組んでいる」と案内を出した。4月に入り需要はさらに急増しているが、供給量は増えているので、各社の担当者は「断続的には店頭にも並んでいるはずだ」と口をそろえる。

 この品薄に便乗する動きも出ている。

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