コーンフレークの輸出が急増、中国販売に活路

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神山純一
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 昨年末のM―1グランプリで優勝した漫才コンビ・ミルクボーイの「コーンフレーク」ネタでも注目を集めたシリアル。その輸出が急増し、低迷ぎみの国内市場を補っている。

 シリアルは穀物の加工品の総称で、コーンフレークやグラノーラなどの種類がある。大阪税関によると、全国の「シリアル類」の2019年の輸出額は約77億円で、14年比8・1倍に増加。そのうち、中国向けが57%を占める。ビザ発給の緩和などで訪日客が急増した15年ごろから、中国人による日本のシリアルの「爆買い」が目立つようになり、中国人バイヤーらによる輸出も増え始めた。日本製品は安全だという信頼感に加え、現地にはない習慣の「冷たい牛乳やヨーグルトをかけてシリアルを食べる」珍しさで人気が広がったという。

 大手のカルビーは17年夏から、ドライフルーツなどをシリアルに混ぜた「フルグラ」の中国への輸出を始め、IT大手「アリババ」のネット通販などで売っている。海外での売上高(19年3月期)は約53億円と当初の約2倍に伸ばし、国内の生産体制も増強した。「経済成長を背景に、手軽な朝食と健康志向が高まっている」(広報)という。日清食品ホールディングスも17年からグラノーラの香港への輸出を始め、19年からは中国でも販売している。

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 シリアルの国内消費が伸びた…

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