軽症の患者、短時間で危篤に 最前線にいた医師の敗北感

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北京=高田正幸
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 新型コロナウイルスの最初の発生地、中国湖北省武漢市に応援に入り最前線で治療に当たった北京市内の医師がこのほど、朝日新聞の取材に応じた。武漢で重ねた臨床経験から、「病状の進行が非常に早い」とその特徴を語り、感染予防が極めて重要だと指摘した。

 累計約6万8千人の感染者を出した湖北省には1月以降、中国全土から4万人を超える医療部隊が応援に駆けつけた。取材に応じた30代の男性医師は、救命救急医療が専門で勤務先の病院の募集に応じる形で1月末から武漢入り。武漢市内の病院の集中治療室(ICU)で主に重症患者を受け持った。

 多い時で1日約50人の治療にあたったといい、「この病の深刻さは私の知識と能力をはるかに超えていた」と振り返る。

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 まず感じたのは「従来の呼吸…

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