【詳報】首相が緊急事態宣言「2週間後に感染者を減少」

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【会見フル動画】7日に発出された緊急事態宣言を受け、安倍晋三首相が説明
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 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、安倍晋三首相が7日、緊急事態を宣言しました。対象は東京、埼玉、千葉、神奈川、大阪、兵庫、福岡の各都府県。各地域の動きや、首相ら政治家の発言などをタイムラインで速報します。

寸評=斉藤太郎記者

首相まるで別人、国会では「攻撃性」

 緊急事態宣言が出されたこの日、国会で野党と論戦した安倍晋三首相と、国民向けに訴えかけた記者会見の安倍首相の姿は、まるで別人のようでした。

 「史上初めて」「本邦初」「強力な」……。首相は昼の国会で、新型コロナウイルスに対応するための緊急経済対策を誇る言葉を重ねました。これに対して野党議員が、営業停止を求められた事業者などに損失補償すべきだと主張すると、首相は「現実的ではない」と切り捨てました。

 一方の記者会見では、一転して国民に「寄り添う姿勢」を強調しました。「ウイルスとの戦いにみなさんのお力をお借りしたい。みんなでともに力を合わせれば、再び前に進んでいくことができる」と語りかけました。

 国会と会見の両方を見比べると、2017年の東京都議選が思い返されました。首相が応援演説で「こんな人たちに負けるわけにはいかない」と聴衆に向けて声を張り上げた場面です。国会論戦でも、首相が時折見せる「攻撃性」がうかがえました。

 きょうの記者会見の首相を「国民受けをねらったポーズ」などと言うつもりはありません。新型コロナウイルスの感染拡大は、国難です。そのうえで、意見が違う人、野党の人たちの意見に耳を傾け、包み込むようなリーダーシップを首相には求めたいと思います。

21:10

首相会見の「次の日程」、NHK出演?

 緊急事態宣言に踏み切った理由を説明するため、安倍晋三首相が開いた記者会見。1時間余りで「次の日程」(進行役の長谷川栄一内閣広報官)という理由で打ち切られた。まだ、会見場の記者からは質問の機会を求める手が上がっていた。

 では、打ち切る理由となった「次の日程」とはなんだったのか。

 会見終了から1時間足らず、午後9時から始まったNHKの番組「ニュースウォッチ9」に、首相の姿があった。「次の日程」とは、NHKのスタジオからの生出演だった可能性がある。首相は会見後、首相官邸から東京・渋谷のNHKに移動。首相は同番組で、緊急事態宣言に基づく外出自粛要請などに理解を求め、緊急経済対策の現金給付なども説明した。

 新型コロナ対策についての首相会見をめぐっては、3月28日夕の会見直後に政府対策本部の日程が入っていたことなどから、会見が約1時間で打ち切られたこともある。

20:00

小池知事も会見「スピード感が重要」

 官邸での首相会見終盤、東京都庁では国の緊急事態宣言を受け、小池百合子知事が記者会見した。

 「家族を守るため、大切な人を守るため、社会を守るため」として、5月6日までの徹底した外出自粛を求めた。「東京としては大変スピード感が重要」とも述べた。

 ただ、宣言に伴う施設の使用制限については、「国が外出自粛の効果等を見極めた上で行う」とするにとどめた。前日6日の会見では、娯楽施設、遊戯施設、一部商業施設を「基本的に休止を要請する施設」と明らかにしていたのと比べて後退する内容に。

 この日は「効果的なものにするためにも、しっかりと調整していきたい」などと述べるにとどめた。

20:10

首相会見終了、広報官「質問したい方は書面で」

 安倍晋三首相の記者会見は午後8時10分、終わった。さらに質問しようと挙手を続ける記者たちに対し、進行役の長谷川栄一内閣広報官は「すいません、私から提案します。ご質問されたい方、いらっしゃると思うので、書面で出してください。後で私の方から総理のお答えを書面で返しますので」。首相の記者会見では異例の手法を唐突に提案し、「次の日程があるので、今日は閉じさせて頂きたいと思います」と打ち切った。

20:10

首相、自らが感染なら「公邸などで自己隔離」

 安倍晋三首相は記者会見で、自らが感染した場合の対応を問われ、「しっかりと意識がある場合には、私は公邸などで自己隔離しながら、総理としての執務を行う」としたうえで、「意識がなければ、麻生太郎副総理が臨時代理ということになり、一瞬でも遅滞がないように対応してきたい」と述べた。

 感染しないための対策として、「できるだけ手洗いしながら、免疫力を維持するためにできるだけ睡眠の時間を確保したい。生活のリズムを守るという意味において、なるべく規則正しく生活していくことも大事かなと思う」と語った。

20:10

会見打ち切り阻止、記者が挙手

 安倍晋三首相の記者会見開始から約1時間。進行役の長谷川栄一内閣広報官が「次の日程もございます」と会見を打ち切ろうとした。だが、首相官邸大ホールで距離をとって座っている記者たちは、質問しようと手をあげる。

 長谷川氏が追加の質問として指名した記者は、新型コロナウイルスの感染拡大防止が失敗した場合、首相は責任をとる考えがあるか、と問うた。首相は「最悪の事態になった場合、責任をとればいいというものではない」と答えた。

 また、記者会見にマスクを外して臨んでいる理由も問われ、首相は「距離をとっているので、私の飛沫(ひまつ)が(記者らに)届かない」と説明した。

20:00

首相「ネットの情報、つかみたい」

 「ネットの声も、首相は見ているのか。ネットの声が(首相に)届くこともあるのか」。会見で、ニコニコ動画の記者が安倍晋三首相にそう質問した。

 首相はネットの「声」には直…

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