行動制限へ転換のシンガポール、洗えるマスク配布始まる

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シンガポール=西村宏治
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 新型コロナウイルスの感染拡大を防ごうと、1家庭に2枚の布マスクが配られることになった日本に対し、1人1枚の布マスクを配ることを決めたシンガポール。5日から地域のコミュニティーセンターなどを通じた配布が始まった。政府は外出自粛を求めているが、どうしても外に出る必要がある場合はマスクをつけるよう促している。日本以上に厳格な感染ルートの追跡などで感染の封じ込めをめざしてきたシンガポールだが、7日からは大幅な行動制限に踏み込む。

より厳しい規制に

 「これで、少しは外出の自由が広がるかもしれない。医療用マスクは手に入らなくなっていたし、ありがたいです」。6日、シンガポール中部の地域センターでマスクを受け取っていた主婦(39)は言った。

 シンガポール政府が、洗える布マスクの配布を発表したのは3日。「症状がなければマスクは不要」というこれまでの見解をひるがえし、どうしても外出が必要な時はマスクを着用してほしいと訴えた。布マスクの配布は1人1枚。洗って乾かして、繰り返し使ってほしいとも要請した。

 シンガポールでは市民が比較的自由に出歩いていたが、政府は7日から5月4日まで、医療や食料といった生活必需品に関する分野などを除き、ほとんどの企業にオフィスを閉鎖させる計画だ。違反すれば事業停止や罰金などを科す。学校は8日から休校になる。市民の外出は規制しないが、自粛を求めている。

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 シンガポールの目抜き通り「…

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