賞味期限2カ月、南極でも 「ニッチ」なパン脚光のわけ

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石塚大樹
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 学校や職場で、ちょっと不思議なパンの自動販売機を見たことはあるだろうか。中に入っているのは賞味期限が1~2カ月と長いロングライフパンだ。そのパンの業界最大手メーカーは、愛知県小牧市にある「コモ」という会社だ。パン市場でもニッチな存在だったが、最近、スーパーなどお店で見かけることが増えている。

 ホームセンターを展開する「コメリ」(新潟市)の売り場で、小さな変化が起きている。これまで一部の店でしか扱っていなかった「コモ」(愛知県小牧市)のパンを、4月上旬までに全国の約1200店で並べる。見た目はほかのパンと変わらないが、賞味期限は1~2カ月。保存料は使わず、特殊な天然酵母を使うことで長持ちするパンだ。

 コモは、工場などに置かれる専用の自動販売機で知られる。傷みにくい特徴をいかした販売方法で、全国に約2400台が置かれている。焼きたてが重視されるパン市場では「ニッチな会社」(木下克己社長)だ。南極観測基地など特殊な場所でも食べられてきたが、大手小売りチェーンでの取り扱いは少なかった。

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 それがここ数年、スーパーな…

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