東京の感染者、5日間で倍増 感染経路不明や若者が増加

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 新型コロナウイルスの感染者数が東京都内で1千人を超えた。5日は143人の感染を確認、2日連続で100人を上回った。過去5日間でみると計512人にのぼる。急激な増加とともに懸念されているのは、感染ルートが不明なケースや若い世代への感染の拡大だ。小池百合子知事は、改めて夜間や週末の外出自粛を求めている。

 訪日関係者以外で最初に都内で感染が確認されたのは、2月13日に判明した70代のタクシー運転手。運転手が参加していた屋形船での新年会に同席していた別の運転手らの感染が明らかになり、その後も福祉施設や保育園関係者らの感染も発覚した。ただ、3月下旬になっても、1日当たりの感染者数は多い日で10人台だった。

 事態が大きく変わったのは3月25日、41人の感染が確認されたことだ。知事はこの日夜、緊急の記者会見を開き、「感染爆発の重大局面」だと危機感を示した。さらに都民に、平日はできるだけ自宅で仕事をすること、夜間の外出を控えること、週末は不要不急の外出を自粛することを求めた。しかし、その後も感染者数は増え、今月4日には117人の感染を確認。1日当たりに確認された感染者数として、初めて100人を超えた。

 特に懸念されているのが感染源不明の人の割合だ。5日の感染者でみると、92人と6割強を占めている。中でも感染ルートを追えない人を増やしていると思われるのが、比較的症状の出づらい若い世代。5日の感染者数のうち、最も多い年代が20代の37人で、30代の33人、40代の20人と続く。感染が拡大するにつれ、若者の感染が目立ち始めている。

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