「休校継続を」 高校生、ネットで署名活動 膨らむ賛同
新型コロナウイルスの感染防止対策で休校となっている大分県内の高校生が4日から、休校の継続を求める署名活動を進めている。登下校時にバスや電車を使わざるを得ないうえ、密集を避けたり換気をしたりといった校内での感染防止策も徹底できないのではないか、といった不安を抱える。呼びかけから2日間で、保護者や県外在住者も含め1千人を超す賛同が集まっている。
県内で確認された感染者数は32人(4日現在)。九州では福岡に次ぐ多さだ。ただ、大分医療センターでの集団感染関連の感染者が24人を占め、それ以降では海外や東京、大阪からの帰県者とその接触者などが6人。感染経路が推定できないのは1人だ。県教育委員会はこうした状況もみながら、県立学校の授業再開の時期を判断する方針だ。
署名の発起人は県立高の新2年生女子。学校再開に疑問や不安を抱え、米国在住の邦人女性が動画サイトに投稿した啓発メッセージを目にしたのを機に、4日未明から署名サイト「Change.org」で休校継続に賛同する人を募り始めた。署名は6日に県教委側に手渡すつもりだ。
生徒は「学校は机が近く、長時間生活すれば感染した生徒が気づかずに他の生徒にうつしてしまう危険性がある」と懸念する。「自分たちが知らぬうちに感染源になっていたら怖い。家族や大切な人に移してしまうのはもっと怖い」
署名に気づいて発起人にSNSで連絡をとり、一緒に活動している別の県立高の新2年生女子は、県の記者会見を地元TV局のライブ中継で見るなどしながら感染状況をチェックしている。「(2度目の)検査で陰性から陽性になった人や無症状だった濃厚接触者から感染した人もいる。どこに感染者がいるかは、やっぱりわからないのでは」と不安を口にした。
「電車やバスで通学する時に…
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