スマホ越しの「さよなら」 コロナ感染の母に娘は告げた

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ニューヨーク=藤原学思
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 新型コロナウイルスの患者は、他の人に感染を広げないため、厳しい面会制限がかけられている。命が失われる時にも、それは変わらない。新型コロナで大切なひとを亡くすことは、どういうことなのか。母親を失った米西部ワシントン州の保安官、ミシェル・ベネットさん(51)が1日、電話取材に応じた。

 3月中旬、知らせは突然だった。仕事中のベネットさんの携帯電話に、母キャロランさん(75)からメッセージが残されていた。

 「ねえ、陽性だった」

 その2週間ほど前、母が暮らす老人ホームで新型ウイルスの患者が確認されていた。慢性閉塞(へいそく)性肺疾患と、初期のうっ血性心不全を抱えていた母。ベネットさんが電話をかけ直すと、「私にできることは、もう何もないのよ」と答えた。陽性とわかった日のうちに病院に運ばれ、救急治療室に入院。隔離状態となった。

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 ベネットさんは医師から「助…

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