日本医師会が「医療危機的状況宣言」 病床不足を懸念

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久永隆一
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 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、国内の医療現場が危機的な状況に陥りつつあるとして、日本医師会(日医)は1日、「医療危機的状況宣言」と題する文書を発表した。あわせて政府に対して改正新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言を出すよう改めて求めた。

 宣言は、大都市圏を念頭に「一部地域では病床が不足しつつある」とし、これ以上の患者増加は医療現場の対応力を超えると指摘。「感染爆発が起こってからでは遅く、今のうちに対策を講じなくてはならない」として、国民に健康管理の徹底や感染を広げない対策への協力を求めた。

 この日会見した日医の横倉義武会長は「欧米は2週間で(医療崩壊に)なった。油断するとなりかねない」と語った。宣言を発表した理由については、新型コロナウイルスに特化した拠点病院への転換に向け、ほかの疾患で入院中の患者に転院してもらうことが今後あり得るとして「国民の理解と協力をお願いしなければいけないので出した」(日医の釜萢(かまやち)敏常任理事)と説明した。

 ただ、政府内は経済や国民生…

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