宮藤官九郎さん、感染拡大に胸痛めていた 新作の稽古場

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編集委員・藤谷浩二
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 新型コロナウイルスに感染していることがわかった脚本家・俳優の宮藤官九郎さん(49)は、5年ぶりとなる新作舞台「もうがまんできない」を4月に控えていた。3月19日に東京都内の稽古場でインタビューした際は、とても元気な様子で新作への意気込みを語り、コロナウイルスの影響で2月末から多くの舞台が中止となっている状況に胸を痛め、自作をぶじ開幕できることを祈っていた。

 この日は宮藤さんと出演する柄本佑さんへの取材で、2人は屋外での撮影に気軽に応じた後、スタジオの一室で舞台の面白さについて語り合った。稽古は順調に進んでいるようで、宮藤さんは「みんなが次々とアイデアを出し、早く芝居ができあがっているので、正直もうやることがないと思って。飽きないように、あとは通し稽古をしてつくっていった方がいいかな、と」と、笑顔で手応えを語っていた。上機嫌で語る姿に、体調の異変は一切感じられなかった。

 昨年のNHK大河ドラマいだてん」の脚本に長期間取り組んでいた宮藤さんにとって、作・演出する舞台は久しぶり。所属する大人計画内の自らの演劇ユニット「ウーマンリブ」の公演で、劇団主宰の松尾スズキさんや「いだてん」にも主演した阿部サダヲさんらおなじみの仲間に加え、客演の柄本さんと要潤さんが不仲のお笑いコンビを演じ、宮藤さんも出演する予定だった。

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