東村山市の星でした…「志村けんの木」に献花して涙

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 新型コロナウイルスに感染して29日に亡くなった志村けんさん(70)。一夜明けて悲報が伝わり、出身地の東京都東村山市を中心に悲しみが広がった。比較的地味だった地域をギャグで全国区に引き上げた国民的お笑いタレント。地元の生んだスターをたたえ、「東村山を大きくしてくれた」と感謝の言葉が送られた。

 西武新宿線東村山駅前には「志村けんの木」と親しまれる3本のケヤキがある。30日、市内の女性(77)が献花し、涙しながら手を合わせていた。「『東村山市の星』でした。明るさをくれる姿が大好きだった。残念です」

 このケヤキは志村さんがテレビで地元を有名にしてくれた功績をたたえ、1977年に植えられた。市が市制施行50年を記念して2015年に設置した記念樹看板の文字は、志村さんの直筆だ。渡部尚市長(58)と対談した際にその場で書いた。

 「東村山と言えば、志村けんさん。シャイで気をつかってくれる方でした」。渡部市長は対談をこう振り返った。幼少期の思い出を面白おかしく語ってくれて大爆笑したという。

 農家だった祖父の育てたサツマイモばかりを食べた暮らしぶりや、火事で避難させるために放した鶏や豚を探した話……。志村さんのアレンジで有名になった「東村山音頭」にも話題が及んだ。あごを出して目を寄せる「アイーン」のポーズを2人でして、写真に納まった。

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