入浴剤「鈴木」が話題 一族の発祥地にある会社が商品化

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藤野隆晃
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 鈴木さんへ。鈴木さんから。はたまた鈴木さんではない人でも――。和歌山県内の企業がある入浴剤を販売し、話題になっている。その名も「薬用入浴剤 鈴木」。全国的に有名な名字が商品名になった背景には、地元へ貢献したいという企業の思いがあった。

 販売しているのは、入浴剤や蚊取り線香などを作る「紀陽除虫菊」(海南市)。明治後期の1910年創業の老舗だ。

 風変わりな名前の入浴剤を販売しているのは、同社の所在地に理由がある。市内の藤白神社の境内には「鈴木姓」のルーツとされる鈴木屋敷がある。上皇や法皇の熊野詣でが盛んになった平安時代、案内役を務めるために鈴木一族が移り住んだ。一族はその後、熊野信仰を広めるために全国へと散らばったとされている。

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 鈴木屋敷は70年以上前から…

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