パンくん心配…風呂で泣いた志村園長 どうぶつ園の交流

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後藤たづ子

 志村けんさんのテレビ番組「天才!志村どうぶつ園」(日本テレビ系)には熊本県阿蘇市の「阿蘇カドリー・ドミニオン」で飼育されるチンパンジーのパンくん(18歳)とその娘プリンちゃん(4歳)が出演していた。

 動物のトレーナーで、ロケなどを通し16年前から志村さんと親しくしてきた宮沢厚園長(60)は30日、報道陣の取材に応じ、「パンくんやプリンちゃんが喜びの声を上げて志村さんに抱きつくと、志村さんも本当にうれしそうににっこり笑って動物たちと抱き合う。あの笑顔が見られないと思うと、何とも言えない気持ちになる。心から冥福を祈ります」と語った。

 宮沢さんによると、ロケの後、パンくんは宮沢さんの手をふりほどき、帰ろうとする志村さんを追いかけ、しがみついて離さないこともあった。「動物は一瞬で人柄を見抜く。人間だけじゃなくて動物にもあれだけ愛される人は初めて見た。本当に素晴らしい方でした」。志村さんも動物が大好きで、しばらくプリンちゃんに会えないと「どうしてるかな」と心配し、夜中にお風呂に入っていてふと「パンくんどうしてるかな」と思い出し、涙が出たという話も宮沢さんは聞いた。「事務所には俺が言っとくから大丈夫」と言って園内での動物劇場に無償で出演したり、一緒に飲みながら舞台でのネタを考えてくれたりしたこともあったという。

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