市職員が議場や傍聴席で分散業務 市川市がコロナ対策

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三嶋伸一
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 新型コロナウイルスの感染者が多数確認されている千葉県市川市は、市職員から感染者が出て市役所業務が停止しないように、職員を分散配置してリスク低減に努めている。新第1本庁舎が建設中で仮本庁舎は手狭なこともあり、閉会中の市議会議場も「間借り」して、分散スペースを捻出している。

 仮本庁舎5階の市議会議場では登壇席と議員席の間に机が並べられ、議会事務局の職員数人がパソコンや書類と向き合っていた。「コピー機がないのは不便ですが、静かで仕事に集中できる」と男性職員。傍聴席には2階の会計課から移ってきた職員もいた。

 事務局によると、新型コロナウイルス対応のため、市議会は会期を8日間短縮して11日に閉会。そこで議長の了解を得て13日から使い始めた。いつもは事務室に局員21人が詰めるが、この状態で感染者が出ると多くの職員が自宅待機になりかねない。「一部の職員をここへ分散させた」と植草耕一事務局長は言う。

 市の新型コロナウイルス対策本部の方針によると、職員から感染者が出た場合、保健所などと相談したうえでそのフロアを閉鎖して消毒。フロアの職員を約2週間の自宅待機にする可能性がある。万が一にそうなると、そのフロアの機能が停止しかねない。

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 多くの市民が訪ねる仮本庁舎…

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