DQNが美術でスポ根を(小原篤のアニマゲ丼)

有料記事小原篤のアニマゲ丼

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 「この『ブルーピリオド』という作品がどうして生まれたかというと、担当編集者から『売れるマンガを描く努力をしてみて』と言われ、ファンタジー?スポ根?といろいろ考えた末、美術を勉強した私の経験を生かして美術の勉強をスポ根として描いたらいいんじゃないかな、と思ったからです」

 書店員を中心とした各界のマンガ好きが選考員となり、2019年のイチオシ作品を投票で選ぶ「マンガ大賞2020」が、山口つばささんの「ブルーピリオド」(講談社「アフタヌーン」連載中)に決まりました。13回目となる今回も選考に参加させてもらい、山口さんが登壇した授賞式も取材してきました。でもその前に、ざっと選考経過の説明を。

 対象は昨年単行本が出版されたマンガで、最大巻数が8巻までの作品。最大5作まで推薦する1次選考に94人が参加し、そこで挙がった238作のうち上位12作が2次選考に進出。93人が参加し、1位(3ポイント)、2位(2ポイント)、3位(1ポイント)と順位をつけて投票。集計の結果、「ブルーピリオド」が69ポイントを集め1位、「SPY×FAMILY」が63ポイントで2位、「スキップとローファー」が58ポイントで3位、「波よ聞いてくれ」が57ポイントで4位、「水は海に向かって流れる」が56ポイントで5位、「ミステリと言う勿れ」が54ポイントで6位、「夢中さ、君に。」が50ポイントで7位――と、大変な接戦でした。

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 ちなみに私が1次選考で挙げ…

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