東京の風景が変わった。新型コロナウイルス感染拡大を受け、東京都をはじめ、首都圏の自治体が不要不急の外出自粛を求めた週末が28日始まった。百貨店、飲食店などは臨時休業。人でにぎわうはずの繁華街は閑散。公園でお花見を楽しむ人もまばら。いつもと違う週末になった。
小池百合子知事が「外出自粛」を訴えた27日の午後8時過ぎ、東京都中央区の銀座。年度末、送別会などが開かれる時期だ。ネオンはいつものように明るいが、人通りは少ない。飲食店の従業員と思われる黒服の男性に「時間ありませんか?」、花束を抱えた女性にも「千円でどう?」と声をかけられた。
日付が変わった28日も様子は同じ。多くの百貨店や映画館、劇場などが臨時休館や休演を決めた。海外の高級ブランドショップなどが立ち並ぶ中央通りも閑散としていた。
週末は若者でごった返す原宿の…