大阪)1世紀の耀き 南海高師浜駅のステンドグラス移設

加戸靖史
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 大阪府高石市の南海高師浜(たかしのはま)線高師浜駅の駅舎にあったステンドグラスが南海電鉄から市に寄贈され、25日、同市綾園1丁目のアプラたかいしでお披露目式があった。4月6日まで、3階サブギャラリーで展示されている。無料。今後も市内で随時展示される。

 ステンドグラスは3枚組みで、真ん中の1枚は高さ67センチ、幅73センチ。波間の上を舞う浜千鳥が描かれ、白砂青松(はくさせいしょう)の海岸として知られたかつての高師浜をほうふつとさせる。1919(大正8)年の駅開業時に設置されたとみられる。

 一部がひび割れており、今後、風で損傷がひどくなる恐れもあることから、市は昨年の駅開業100周年を機に「取り外して保存、活用したい」と南海に申し出て、南海が寄贈に応じた。高師浜駅には強化樹脂製の複製をはめ込んだ。

 新型コロナウイルスの影響で、式は関係者のみ。阪口伸六市長は「高石の発展の歴史を伝える貴重な文化財として大切にしていきたい」。南海の金森哲朗専務執行役員は「沿線活性化の一助になれば」と述べた。(加戸靖史)

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