長崎)青来有一コラム 脅威の先にある希望を胸に

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長崎大学核兵器廃絶研究センター・客員教授 青来有一
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 1年前の2019年4月1日、「令和」という新元号がテレビ画面に初めて映しだされ、新しい時代到来の予感に世の中がわきたった。あのときだれが1年後の春をこれほど大きな混乱のなかで迎えると予想しただろう。

 まさにあれよあれよという間に、新型コロナウイルス感染拡大をめぐる不安は世界中にひろがった。イタリアなどの海外の混乱が伝えられるなか、不要不急の外出はひかえ、高齢者などに配慮しながら冷静に対処するようにと政府も専門家も感染拡大の防止に努めているが、眼には見えない脅威への不安は、地球をおおう巨大な渦のように私たちの日常を巻きこんでいる。

 新聞でもテレビでも、インターネットでもさまざまな意見が飛び交い、ワイドショーでも連日、ほとんどそのニュースが占め、今や世界経済までも大きな影響を被るような状況となり、ただあぜんとするしかない。

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 世の中が騒然としてくると自…

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