「4月は3月より厳しい」 収束見えないニューヨーク

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ニューヨーク=藤原学思
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 全米最大の都市、ニューヨーク(NY)市で新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。全米の感染者数の3割を占め、連邦政府は滞在していた人が離れた際も、14日間の自主隔離をするよう求めた。病床や人工呼吸器の数が足りず、医療崩壊の危機も叫ばれている。(ニューヨーク=藤原学思

 25日昼、NY市のジョン・F・ケネディ空港の出発ロビーでは、新型ウイルスの感染を避けようと、ビニール製の防護服を着た複数の乗客の姿が見られた。目元を覆う大型のゴーグルを着けている人もいる。

 「NYで暮らすリスクはあまりにも高すぎる」。市内の金融機関に務めるというアジア系の男性は、マスクを押さえながら語った。NYからの逃避――。そんな言葉が最近、度々報じられるようにもなった。

 「NY市はこの危機の中心地だ。この国の誰もが知っている」

 デブラシオNY市長は25日夕、会見で危機感をあらわにした。市内で最初に新型ウイルスの感染者が確認されたのは今月1日だが、3週間あまりの間に約2万人まで増え、死者も280人に達した。デブラシオ氏は「4月は、3月より厳しい状況になる」とも語り、収束にはほど遠いとの認識を示した。

 なぜ、NY市で感染が一気に広がったのか。

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 大きな要因の一つは人口密度…

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