聖火リレー、再スタートへ「Jヴィレッジで展示したい」

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 26日にスタートするはずの聖火リレーは見送られ、当面の間、聖火を保管することになった福島県。内堀雅雄知事は24日夜、直前までリレーの方針が二転三転し、ランナーや地元関係者が振り回されたことを「残念の一言」としつつ、日程が再検討されることに「また新たなスタート。希望の灯火(ともしび)をともすことができる」と述べた。

 「復興の火」として東日本大震災の被災3県を巡る聖火は25日午後、当初の予定通り、同県いわき市で最後の展示が行われる。内堀氏はその後の保管先について「一つ大切な候補はJヴィレッジ。県の復興のシンボルの一つだ」と述べた。

 原発事故の対応拠点になったスポーツ施設「Jヴィレッジ」(楢葉町、広野町)の運営会社の副社長で、サッカー日本女子代表元監督の上田栄治さん(66)は25日朝、取材に「安全に保管しつつも、多くの人が見て、五輪を身近に感じてもらえるような展示ができたらいいと思う」と前向きな考えを示した。

 聖火リレーの式典を予定した同施設の9番ピッチでは25日、会場に花を飾る予定だったボランティアら約10人が集まり、特設ステージを名残惜しそうに写真を撮る姿も。敷地内の沿道では旗や横断幕を取り外すなど片付けが始まった。旗の撤去のため、スポンサー企業の一員として仙台市から来た五十嵐貴彦さん(45)は「延期で旗は作り直しだが、コロナウイルスの心配なく、みんなで応援できる環境でまた開催できるなら、大会を応援する側としてもやりがいがあります」と笑顔で話した。

五輪延期決定をホストタウンはどう受け止めたのでしょうか。選手村として建設中のマンション周辺では、計画に不安の声も。来夏の世界水泳が予定されている福岡ではすでに影響も出てきています。

 全国のホストタウンなどにも…

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