毎夜9時、拍手と口笛が包む街 コロナで生まれた新習慣

イスタンブール=其山史晃
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 午後9時、夜の静寂を破って拍手や口笛が鳴り響く――。トルコ各地での最近の恒例の風景だ。新型コロナウイルスの感染者が増え、外出自粛令も出ているなか、医療現場で働く人たちに感謝の気持ちを届けようと広がった動きだ。

 23日午後9時、イスタンブール中心部の集合住宅の窓際に一斉に人影が現れた。拍手、口笛、音楽が鳴り出す。部屋の明かりをつけたり消したりする人もいた。パン屋のハサン・カヤさん(43)は「連帯を感じる。いつか克服できると信じられる」と話した。

 コジャ保健相が19日に「午後9時に、献身的な努力を続ける医療スタッフにみんなで感謝の拍手を送ろう」と呼びかけたのがきっかけで広がった。なぜ午後9時なのかは、はっきりしていない。

 トルコでは23日時点で感染者が1529人に上り、37人が死亡。感染は拡大を続けている。(イスタンブール=其山史晃)

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