「ボイ」の声で敵を察知 ブラインドサッカーの魅力解説

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榊原一生
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 「ブラインドサッカー」としても知られる5人制サッカー。日本でプレーされるようになったのは、2001年からで、パラリンピックでは04年アテネ大会から正式競技となりました。

 競技は視覚障害の選手が参加します。1チームは、視覚に障害のあるフィールドプレーヤー4人と、障害のない選手または弱視の選手が務めるゴールキーパー(GK)で構成されています。

 フィールドプレーヤーは見え方による有利不利をなくすため、アイマスクを着用し、視界を遮断した状態でプレーします。頼りになるのは音や人の声です。

 ボールには鉛が入っていて、転がると「シャカシャカ」と音が鳴ります。選手はその音でボールの位置を察知します。

 選手の「目」となって指示を出す「ガイド(コーラー)」と呼ばれる人もいます。相手ゴール裏に陣取って、味方の攻撃陣に対し、相手の位置や人数、ゴールまでの距離やシュートを打つ角度などを伝えます。

 中盤エリアではピッチサイドにいる監督が指示を送ります。守備エリアでは味方GKが選手に指示を伝えます。ガイド、監督、コーラーの3人は、ピッチを3分割した攻撃、中盤、守備のそれぞれのエリアを担当する「司令塔」的存在となり、声を出して指示を出します。担当範囲外の選手に声をかけると、ファウルになります。あくまでも選手が自らの判断でプレーすることが求められます。

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 目の見えない攻守8人の選手…

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