コロナで「強制停止」の欧州 ついにドイツも財政出動
新型コロナウイルスの感染拡大で患者や死者が急増し、経済活動が止まりつつある欧州で、各国が大規模な経済対策を打ち出している。ドイツは7年ぶりに新規国債発行を解禁。英国は休業を強いられた店の従業員の賃金を肩代わりする。各国は感染防止のため「強制停止」させた経済の崩壊を食い止めようと必死だ。
ドイツ政府は23日、新型ウイルスの経済的打撃に対処するため、7500億ユーロ(約90兆円)規模の対策を行うと発表。新たに国債を1560億ユーロ(約18兆5千億円)分発行し、中小企業支援などのため1225億ユーロの補正予算を組んだほか、6千億ユーロ(約71兆円)分の経済安定基金などを使って企業債務を保証する。
厳格な財政方針で知られるドイツは、過去6年間国債発行を封印してきた。しかし感染拡大で一気に景気が悪化している。基幹産業の自動車が各地で工場を閉鎖。運航の8割を止めた航空大手ルフトハンザや、ほぼ営業停止に追い込まれた旅行会社大手が政府支援を訴え、財政健全化路線は転換せざるを得なくなった。
ドイツの今年の税収は335…
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