東京医科大などのチームは、自身の髪の毛の細胞を培養し、頭皮に移植すると毛髪が再生した、とする研究を発表しました。今回の方法による毛髪の「再生」が実際に利用できる時期や費用はどの程度? 研究した東京医科大の坪井良治主任教授に聞きました。

 ――今回対象となる「壮年性脱毛症」とは。

 上から頭を見たときに後頭部側の毛髪はあり、前の方が薄くなっている状態を指します。国内では成人男性の3人に1人が悩んでいると言われています。女性の統計はありませんが、深く悩んでいる方もいます。

 ――毛髪の再生は、様々な方法があります。

 植毛は、後頭部の毛を採取して、薄くなっている部分に植える方法です。髪の毛の分布を変えるだけなので、髪の毛の本数自体は変わりません。薄い部分は増えたように見えますが、後頭部は減っているため、たくさんはできません。

 ――髪の毛を増やすにはどうすれば良いですか。

 毛をつくるには、毛の元となる…

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