第1回ジャンプどこまで高難度化するか フィギュアの今と未来

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 フィギュアスケートは、カナダで18日に開幕予定だった世界選手権が新型コロナウイルスの感染拡大のため中止となり、今季の日程をほぼ終えた。今季を象徴するのは、ジャンプの高難度化だ。女子では複数の4回転ジャンプを跳ぶロシア勢が席巻し、男子で主流になっている4回転の習得が必須になりつつある。

 6試合あったグランプリ(GP)シリーズの合計ポイントの上位6人が争った昨年12月のGPファイナル女子では、今季からシニア(15歳以上)に上がったロシア勢が表彰台を独占。16歳のアリョーナ・コストルナヤ、15歳のアンナ・シェルバコワ、15歳のアレクサンドラ・トルソワだ。

 2位に入ったシェルバコワは男子でも難しいとされる4回転ルッツをフリーで2本組み込み、高得点を稼いできた。3位のトルソワはルッツ、フリップ、サルコー、トーループの4回転ジャンプを操る。

 進化している女子の4回転ジャンプだが、歴史は浅い。国際スケート連盟(ISU)の公認大会で、シニアの女子が4回転に初めて成功したのは昨年3月。エリザベート・トゥルシンバエワ(カザフスタン)が世界選手権で4回転サルコーを決めた。

 日本の女子は世界選手権を2度制した安藤美姫さんがジュニア時代の2002年に4回転サルコーを決めたが、シニアで成功した選手はまだ出ていない。

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 ロシア勢に対抗しようと、昨…

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