CO2排出許容量、残り「8年分」 暮らし変える動き 

有料記事

編集委員・石井徹 戸田政考
写真・図版
[PR]

 地球環境が後戻りできない限界に近づいていると、多くの警告がなされている。未来に危機感を抱く声は世界に広がり、脱炭素を進め、生態系を守るために、自分たちの暮らしを変える動きも進む。地球環境と社会の転換点、私たちはどちらを先に迎えるのだろうか。(編集委員・石井徹、戸田政考)

 地球上で最も温暖化が進む地域の一つ南極。2月6日、観測以来の最高気温18・3度を記録し、3日後には現地の研究者から20度超えが報告された。南極半島では過去50年で気温は約3度上昇、西側の氷河は87%が失われたという。

 世界気象機関(WMO)は10日、昨年の世界の平均気温は産業革命前より1・1度高く、統計開始以来2番目だったという報告書を公表した。1~5位はすべて2015年以降だ。海水温も上昇し、洪水や暴風雨などの災害で2200万人の避難民が発生していると警告した。

ここから続き

 干ばつや豪雨、洪水などの異…

この記事は有料記事です。残り2144文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら