「全員が全員を警戒」 息潜める世界、9億人に行動制限

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ニューヨーク=藤原学思 パリ=疋田多揚 ベルリン=野島淳 サンフランシスコ=尾形聡彦 エルサレム=高野遼 ドバイ=高野裕介 ジャカルタ=野上英文 サンパウロ=岡田玄 ブリュッセル=津阪直樹
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 世界で新型コロナウイルスの感染拡大が進むなか、市民に外出禁止令を出したり、自宅待機を呼びかけたりする動きが各国で相次いでいる。米国の一部の州や欧州諸国などが次々と市民の行動制限に踏み切り、AFP通信によると、21日時点で対象は世界35カ国、約9億人に及ぶ。大都市の街中から人影が消え、人々は家の中で息を潜める生活を強いられている。

 眠らない街ニューヨークの中心部から人々の姿が消えた。20日昼、マンハッタンにあるグランドセントラル駅は時が止まったかのように静まりかえっていた。普段なら1日75万人が行き交う巨大ターミナル駅だ。

 「こんな様子はこれまで見たことがない。不思議な気分だ」。

 大理石の床を歩く人の少なさに、この街に暮らすトラビス・フッドさん(28)は驚きを隠さなかった。

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