五輪延期論の陰でパラ選手の懸念 感染は重症化リスクも
榊原一生
新型コロナウイルスの感染拡大で、予定通りに開催できるか懸念される東京オリンピック(五輪)・パラリンピック。競技団体などから「五輪延期論」が広がるなか、パラスポーツ界も揺れている。相次ぐ国際大会の中止や延期で公平な代表選考ができないだけでなく、障害によっては感染で重症化する恐れもあるためだ。
国際パラリンピック委員会(IPC)のパーソンズ会長は19日、「東京パラリンピックを予定通り8月25日に開幕できるように全力を尽くしている」との声明を出した。通常開催への厳しい発言が増す五輪に比べ、パラを巡る意見は控えめな内容が目立つ。だが懸念は徐々に高まっている。
新型コロナウイルスによる死者数が4千人を超え、世界最多となったイタリア。同国パラリンピック委員会によると、国内のスポーツジムやプールは閉鎖。トップ選手は国の安全対策に従って練習をしているが、国内外の試合が延期、中止されたことで代表選考は混乱したままだという。
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同委員会の担当者は朝日新聞…
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