長野)新幹線が医者を連れてきた 駅素通りには危機感

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津田六平
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 斎藤俊信医師(43)は車で1時間走り、JR高崎駅から「はくたか」に飛び乗った。群馬県内の自宅から長野県飯山市にある飯山赤十字病院へ。朝7時台の新幹線で座ること1時間。職場は飯山駅から徒歩わずか2分で、午前の外来診療に余裕をもって臨める。「新幹線がなければ、この病院に来ることはなかったと思います」

 北信エリアの地域医療を担う同院は、全国の地域病院と同じく医師不足に悩んでいた。33人いた常勤医は2016年には21人まで減少。診療を制限したり、救急搬送を断らざるを得なくなったりしていた。

 大きな転機は北陸新幹線延伸だった。目と鼻の先にある飯山駅は、5年前の開業で県内に唯一できた新駅。同院で医師確保を担当する新免悟・経営改善推進室長は振り返る。「これを使わない手はない。新幹線通勤を含めた利便性を積極的にPRしてきた」

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