群馬)八ツ場、4月に運用開始 東京五輪の飲み水確保へ

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丹野宗丈
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 国が今春の完成を目指し建設を進めてきた八ツ場(やんば)ダム群馬県長野原町)の本格運用が4月に始まる。1964年の前回東京五輪前の異常渇水を機に建設計画に拍車がかかったダム。2020年東京五輪・パラリンピックでの水需要の増加を見込んで、10日から水をため始めている。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、3月末に開催予定だった完成式典は延期された。時期は未定という。

 国土交通省関東地方整備局によると、昨年10月1日に試験貯水を始め、当初3~4カ月で満水位まで水をためる予定が、台風19号の影響で半月で満水になった。その後は水位を下げ、12月12日から最低水位の状態を維持。台風による流木の処理や、大雨で緩んだ一部道路の補強を進めた。ダム本体や周辺地盤などの安全が確認できたとして、今月9日で試験は終えた。

 通常は31日の完成を待って4月から水を貯留するが、暖冬で水不足が予想される一方で五輪開催前から下流都県の飲み水などの利水需要が高まると整備局はみており、早めに水をためているという。

 八ツ場は利水と治水、発電に…

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