被災した自宅 再建へ一歩踏み出すためのチェックシート

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石村裕輔
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 各地で相次ぐ災害では、住宅にも大きな被害が出ています。被災者が自宅再建に向けて一歩踏み出しやすいよう、一昨年の西日本豪雨の被災地で支援者らがリカバリーチェックシートを作りました。ほかの地域でも活用できそうです。

 建てて約2カ月。土地代を含め約3500万円の新築が水にのまれた。

 西日本豪雨で大きな被害を受けた岡山県倉敷市真備町有井の野瀬珠美さん(33)は、会社員の夫と娘2人で住んでいた木造2階建てを失った。

 どんどん増える水。屋根の上に避難することができ、「死なずに済んだ」。避難所の小学校や実家などを転々とし、約1年4カ月前から、みなし仮設で暮らす。

 全壊認定された自宅は公費解体し、ローンだけが残った。「自然災害による被災者の債務整理に関するガイドライン」に基づき、ローンの減免が受けられる場合があることを知り、借入先や岡山弁護士会に相談。借金を約900万円に減らせた。

 ようやく安心、のはずだったが、何をする気も起きなくなった。自宅の再建に向け、考えなければいけないことがたくさんあるのに――。

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 そんな時、知り合いのファイ…

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