香川県議会で18日、ネット・ゲーム依存症対策条例が可決・成立しました。同様の条例は全国初で、4月1日に施行されます。条例では、ゲームの長時間利用がひきこもりや睡眠障害などを引き起こすと指摘されていますが、そんなにゲームが悪いのでしょうか。30年以上ひきこもりの支援活動を続け、近著でスマホ・ゲーム依存対策について触れているNPO法人高卒支援会の杉浦孝宣理事長(59)に聞きました。
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ゲームのやりすぎで、ひきこもりになっていくことが多いのかというと、そうではありません。ひきこもってゲームばかりしている子の多くは、学歴成果主義の中で挫折しています。ゲームにハマっていくのはその結果です。
「いい大学に行かせよう」「医者にさせよう」とする親から厳しい受験を強いられて、有名中高一貫校に入学。しかし、すでに燃え尽きてしまって勉強についていけなくなり、その現実から逃げるように不登校になっていきます。また、子供に対する両親のスタンスが違うなどして不仲な例も多くあります。
学校が楽しくない。家庭内の雰囲気が悪い。やらされるのは勉強や塾ばかり。親とコミュニケーションをとるようなお手伝いもしたことがない。意欲がわかない日々にさらされ、子どもはゲームに逃げ込むようになります。
もちろん、あまりにも長時間や…