郵便局の保険不正販売、アフラックも調査 1500人分

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柴田秀並
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 アフラック生命保険が、日本郵便に委託販売するがん保険について、不適切な契約の疑いがあるとして、顧客1500人ほどの契約状況などを調査していることがわかった。日本郵便はかんぽ生命の不正販売をめぐって金融庁から一部業務停止命令を受け、かんぽ商品の募集を止めている。不適切販売が他社の保険商品にも広がる可能性がある。

 調査対象は、郵便局でアフラックのがん保険販売が始まった2008年10月以降で10件以上多数契約した人や、月10万円以上の高額な保険料を払っている65歳以上の人。計1500人ほどにのぼる。

 関係者によると、対象者に書面や電話での調査を2月から開始。契約の意向があったかどうかなどを確かめている。必要に応じて訪問調査もして、意向に沿わない場合は返金などに応じるとみられる。一連の状況は金融庁に報告している。

 かんぽの不正販売では、郵便局員が販売ノルマ達成のためのプレッシャーや、契約獲得によって受け取れる営業手当ほしさなどから問題が起きたが、同様な構造が浮かび上がっている。

 関係者によると、金融庁は昨年、今回の多数・高額契約の調査とは別に、アフラックの保険に郵便局で複数入っていた契約者のうち、多数契約した上位30人を抽出した。郵便局員には契約から一定期間内に解約があった場合などは、受け取った営業手当を返すルールがある。30人のうち5人は局員が営業手当を返さないでよいタイミングで既存契約を解約し、新たな契約を結び直していたという。

 同社の広報担当者は朝日新聞の取材に「モニタリングや是正、再発防止策を講じる一環で継続的に調査しているが、現時点で公表するものはない」と説明する。

 日本郵便によるかんぽの不正…

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