五輪予選の中止・延期 バッハ会長「危機的状況」認める

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 新型コロナウイルスの影響で、東京オリンピック(五輪)の予選や、出場権獲得にかかわる大会が世界中で中止や延期になり、代表選考は大きく混乱している。国際オリンピック委員会(IOC)は17日に各競技の国際連盟と緊急の電話会合を開き、対策を説明することになった。日本オリンピック委員会山下泰裕会長によると、19日にも各国のオリンピック委員会と同様の電話会合を開くという。

 五輪を予定通りに開催する姿勢を崩していないIOCのバッハ会長も「選考会は現在の課題だ。大会の中止や延期が相次ぎ、予選の形は危機的な状況にある」と以前に認めており、「コロナウイルスの影響でアスリートが選考会に出られないケースが起きた場合は、国際競技連盟とともに協力し、公平な解決策を見つけていきたい」としていた。

 バドミントンやゴルフなどでは、五輪出場権にかかわるポイントを得られる大会が中止になると、逆転で代表入りを狙う選手に大きな影響がある。バドミントン女子ダブルスは国別最大2の出場枠をめぐる争いで、日本は15日までの全英オープンでは世界ランキング3位の福島由紀広田彩花組(アメリカンベイプ岐阜)が初制覇した一方、同7位のリオデジャネイロ五輪金メダルの高橋礼華松友美佐紀組(日本ユニシス)は準決勝で福島、広田組に敗れ、国内勢では現時点で3番手。世界バドミントン連盟は14日、選考レースを4月半ばまで中断すると発表し、ポイントの扱いや選考方法の変更は後日公表するとしているが、見通しは不透明だ。

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