コロナ・ショック、リーマン超え 信じるのは現金だけか

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吉田拓史 寺西和男
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 13日の日経平均株価は前日終値から1128円(6%)安で取引を終え、前日の欧米株式市場に続く記録的な急落だった。金融市場では欧米への新型コロナウイルスの感染拡大に海外投資家の不安が高まり、投資マネーが一気に流出。これまで「安全資産」とみられていた国債や金などからも資金が逃げ出している。

 「ストップ安だ」「15%下がりました」。13日午前、大和証券本社のディーリングルーム。東京株式市場で取引直後に顧客の売り注文が相次いだ。日経平均が1800円超下げると、あるディーラーは激しい売りを「ひどいな」と言って頭の後ろへ手をやった。

 一時的な下落幅なので単純比較できないが、前日から当日の終値を比べて1800円超下げたのは1990年4月が最後。バブル経済崩壊の株価急落期だ。リーマン・ショックを含む2007~09年の世界金融危機でも、それほどの急落はない。

 「コロナ・ショック」による株安は、下げ幅が大きく急速なのが特徴だ。1月下旬の今年の高値から2カ月たたずに3割弱も下がった。

海外マネーが逆流、バブル崩壊と比べると…

 背景には、新型コロナウイルスの感染が欧米で急速に広がり、東証の株取引の7割以上を占める海外投資家が資金を一気に引きあげている動きがあるとみられる。

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 とくに米国はIT企業などの…

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