誠実誓った森法相、答弁拒否を連発 「行政裁量」理由に

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永田大
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 森雅子法相は13日の衆院法務委員会で、「東日本大震災の時に検察官は最初に逃げた」とした自らの国会答弁について謝罪・撤回した。「誠実な答弁」を誓ったが、東京高検検事長の定年延長の問題で再び「不誠実」な答弁を繰り返した。

 森氏は「心よりおわびする。私の個人的見解を述べたもので、答弁を撤回する」と陳謝。12日に安倍晋三首相から「質問に誠実に答弁していくように」と注意を受けたと説明した。

 12日の国会を空転させたのは、9日の参院予算委での森氏による「検察官は福島県いわき市から市民が避難していない中で最初に逃げた。身柄拘束をしている十数人を理由なく釈放した」との答弁。森氏は13日の質疑で「私自身、いわき市出身の議員として、当時の地元の声や、報道に接した地元の方々の不安な気持ちを思い起こし、法務省として確認した事実と異なる発言をした」と釈明した。

 ただ、13日の法務委で野党から追及を受けると、首相から命じられたはずの「誠実な答弁」はなりを潜めた。

 黒川弘務・東京高検検事長の…

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