集会自粛も学校閉鎖も「しない」 英国が言い切る理由は

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ロンドン=下司佳代子
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 新型コロナウイルスの感染が広がる欧州で、集会自粛の要請や学校閉鎖に踏み切る国が相次いでいる。590人以上が感染し、10人が死亡した英国は「公衆衛生上最悪の危機」(ジョンソン首相)としつつ、12日、こうした対応は「効果が薄く時期尚早」として見送る判断をした。なぜなのか。

 ジョンソン氏は、政府の対策会議の後、科学と医学の専門家を伴って会見した。今後、感染はさらに広がるとの見通しを示し、「正直に言わねばならない。もっと多くの人たちが今後、愛する家族を失うだろう」と切り出した。

 政府の対応は、「感染の発生を封じ込める」段階から「感染拡大を遅らせる」段階に移ったと表明。具体策として、これまでは流行地域への渡航歴があり、かつ呼吸器の症状がある人らに限られていた「自主隔離」の対象を広げ、せきが続いたり高熱が出たりした場合は症状が軽くても7日間は自宅で療養し、外部との接触を断つよう呼びかけた。

 こうした対応を通じ、今後む…

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