ECBが追加緩和、景気減速を懸念 政策金利は据え置き

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ロンドン=和気真也
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 欧州中央銀行(ECB)は12日の政策理事会で追加の金融緩和策を発表した。国債などを買い入れて市場にお金を流す量的緩和の枠を、今年末まで1200億ユーロ(約14兆円)分追加で確保した。市場が注目した政策金利の変更は見送った。

 中小企業がお金を借りやすくするため、新たに銀行が低利で資金調達できるしくみなども導入する。ECBのラガルド総裁は理事会後の会見で「家計と企業、銀行を支える」と述べた。

 ただ、経済活動が強制的に止められている今の事態に対し、金融政策は十分に効かないとの見方も市場にはある。オランダの金融大手「ING」のカーステン・ブルゼスキ氏は「現状に必要なのは、財政出動や税金の減免だ」と指摘する。

 米国の入国制限で、景気減速の不安が膨らむ欧州各国は、財政出動による景気刺激を準備し始めている。

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