元キャバレー寮が映画資料室へ 20年越しの思い実現

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奥村智司
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 北九州若松区の高塔山に、キャバレーの従業員寮だった建物を活用した「ベラミ山荘」と呼ばれるシェアハウスがある。その一室にこのほど映画資料室がオープンした。時川秀希さん(70)=同市八幡西区=が「個人資料を見てもらう場所を」という20年越しの思いを実現させた。

 「時川座」と名付けた6畳間に、時川さんが10代から集めた映画のパンフレットやポスター、芸能の本が1400点並ぶ。72インチのスクリーンやレコードプレーヤーも運び入れた。

 八幡製鉄所近くの街なかで育った。数多くあった映画館の1軒で母親がもぎりの仕事をしていて、時川さんは多くの映画を見た。

 ベラミ山荘を初めて訪れたのは昨秋。すぐに一室を借りたいと申し出て、2月に資料室を開いた。「一目で気に入った。この年になって手に入れた隠れ家というか遊び場です」。窓の外に広がる響灘を眺めて、うれしそうに言った。

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 建物は、若松で1989年ま…

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