「老いる」を楽しむ天才、冒険家三浦さんが健康なワケは

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健康・医療フォーラム(3)「外に出かけよう」

 「朝日 健康・医療フォーラム2020」が、大阪市北区中之島会館で1月25日に、2月8日には東京・有楽町の朝日ホールで開かれた。東京会場では「生涯現役」をテーマにした討論のほか、専門家が口腔(こうくう)ケアや旅行・外出を通じた健康づくりを解説。大阪会場では健康寿命を延ばす生活習慣や認知症への備えについて講演があった。当日の様子を、4回に分けて紹介する。

国際山岳医の大城和恵さん

 私は「エベレストで見た冒険家三浦雄一郎さんの健康作り」というテーマで、お話ししたいと思います。

 エベレストの遠征というと、苦しい登山の繰り返しを想像するかもしれません。しかし、エベレストは8848メートル。その山を2カ月かけて登るので、1日あたり150メートルの山を登るくらいの距離しかないんです。約3700メートルの富士山を1日で登る方がよっぽど大変です。

 そう考えると、実は遠征って登山をしている時間より生活している時間のほうが長い。つまり「生活をいかに楽しく過ごせるか」が、遠征成功の大きな鍵です。三浦さんはこの才能に非常に優れているんです。

 「80歳で何でエベレストに挑戦?」と思うかもしれません。しかし、実は三浦さんが選んでいるのは、過去に行ったことがある山なんです。エベレストは37歳、70歳、75歳と行かれていて、80歳で4回目なんです。

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 80歳のときは、三浦さんが…

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